ラッフルズ・シンガポールのロングバー案内。入口はノースブリッジロード側、スリングは予約なしで並びます
| ロングバーの場所 | 本館には入っておらず、328ノースブリッジロードのラッフルズ・アーケード2階、#02-01にあります。 |
|---|---|
| 予約 | 10名から20名の団体だけが予約でき、それより少ない人数は全員が並びます。 |
| 空いている時間帯 | 公式が挙げるのは11時から11時30分、14時から15時30分、それに平日21時以降の三つ。 |
| 終わりの時刻 | 日曜から水曜は22時30分、木曜から土曜は23時30分が最後の案内になります。 |
| アフタヌーンティー | グランドロビーで毎日12時30分から17時30分まで、1席90分、クレジットカードの保証が要ります。 |
| 金額 | シンガポール・スリング1杯とアフタヌーンティー1名分の金額は、公式ページに載っていません。 |
1. 棟が二つ、入口が二つ。ロングバーは本館にありません
2. ノースブリッジロード328番から2階へ。ロングバーまでの道順
3. ロングバーは予約を受けません。例外は10名から20名の団体だけ
4. 公式が挙げる空いている三つの時間帯と、曜日で変わる終わりの時刻
5. ピーナッツの殻は床へ。公式が勧める店内の作法
6. 1915年、果汁に見せるために桃色にした一杯
7. いま並ぶあの部屋は1991年から。二つの公式ページが違う起点を書いています
8. 100周年のジンと、一度に18杯を振るシェーカー
9. 6月27日はパイナップルを持って行く日。飲まない人の一杯も
10. グランドロビーのアフタヌーンティー。毎日12時30分から、1席90分
11. レースの週だけ出るシャンパンのアフタヌーンティーと、繰り上がる取消の期限
12. 本館に入っている四つの店。二つ星はロビー階にあります
13. アーケード側の食事。30シンガポールドルのセットランチと火曜のグリル
14. 8店の一覧。どちらの棟で、いつ開いて、予約が要るか
15. 服装の基準は本館とロングバーで一段違います
16. ++ が会計に足すもの。金額が公式に出ない場所
17. 泊まらない人が半日で回れること

1. 棟が二つ、入口が二つ。ロングバーは本館にありません
ラッフルズ・シンガポール地図の住所は1ビーチロードです。車寄せのある正面玄関を抜けると、白い柱が並ぶグランドロビーに出ます。ティフィンルーム、ライターズバー、1887 by André、藝 yì by Jereme Leung もこの本館の中。公式ページは本館の店について、ホテルの正面玄関から入れると書き添えています。
ロングバー地図はそこに含まれていません。同じ敷地の別棟、ラッフルズ・アーケードの2階に入っていて、番地まで別に振られています。328ノースブリッジロード、郵便番号188719。公式の表記は「#02-01 ラッフルズ・アーケード、328ノースブリッジロード」で、そのうしろに「ノースブリッジロード側の入口から入れます」と続きます。
アーケードは後から付け足された棟です
この別棟は開業当初からあったものではありません。1989年3月にホテルが休館して最初の全面改修に入ったとき、ノースブリッジロード側に新しく建て足されました。ブッチャーズブロックとラッフルズ・コートヤード、それにブティックも同じ棟。ブティックだけはシア・ストリート側に面しています。
1ビーチロード。ホテルの正面玄関から。グランドロビー、ティフィンルーム、ライターズバー、1887 by André、藝 yì の5か所が入っています。
328ノースブリッジロード。ノースブリッジロード側の入口から。ロングバー(#02-01)、ブッチャーズブロック(#02-02)、ラッフルズ・コートヤード、ブティック。
ややこしいことに、ロングバーのページには検索エンジンに渡される住所の欄があり、そこには1ビーチロードが入っています。画面に見える案内文と食い違う数字。地図の案内が正面玄関側を指した日も、足を運ぶのはノースブリッジロード側だと覚えておいてください。シンガポール旅行の全体を組み立てるときは、この一軒を住所二つの場所として数えておくと予定が崩れません。

2. ノースブリッジロード328番から2階へ。ロングバーまでの道順
ノースブリッジロードを歩いてくると、アーケードの通路が建物の下を抜けています。天井には吊りランプが等間隔に並び、柱にはシンガポール・スリングの絵が入った案内板が掛かっています。通路の途中からロングバーの方向を示す突き出し看板が出ているので、そこから先で迷うことはありません。
2階まで上がります。1階に店はありません
通路に入っただけでは店に着きません。ブッチャーズブロック地図の公式ページが道順を一文で書いています。エスカレーターかエレベーターで2階へ上がり、ノースブリッジロード側の入口から入る、という書き方。ロングバーは #02-01、ブッチャーズブロックは #02-02 で、同じフロアの隣どうしです。
ノースブリッジロード328番の入口を目指します。ビーチロード側の正面玄関からだと遠回りになります。
アーケードの通路に入り、吊りランプの下を進みます。上にロングバーの方向を示す看板が出ています。
エスカレーターかエレベーターで2階へ。階段も通路の途中から上がっています。
2階の #02-01 がロングバー。隣の #02-02 がブッチャーズブロックです。
先に本館へ着いてしまっても歩けば届きます。本館とアーケードは同じ敷地の中にあり、アーケードはノースブリッジロード側に張り出した棟。外を回るか、敷地の中を抜けるかの違いだけ。ただし荷物が多い日や雨に降られた日は、最初からノースブリッジロード側で降ろしてもらったほうが早いでしょう。
市内の移動手段はどれを選んでも構いませんが、降りる場所だけは先に決めておいてください。カンポングラムのほうから歩いて来る人も、最後はノースブリッジロード側へ回ることになります。

3. ロングバーは予約を受けません。例外は10名から20名の団体だけ
ロングバーの公式ページには、この店はウォークインのみ、という一文が置かれています。電話でも予約の仕組みからでも席は取れません。並ぶ以外の方法がないという前提で予定を組んでください。混み具合が時間帯でどう変わるかは、公式が自分で目安を出しています。
団体だけが例外です
ただし一つだけ抜け道が用意されています。10名から20名の団体は予約を受け付けてもらえます。9名では通りません。家族と友人を合わせて二桁に届く旅なら、問い合わせる価値があります。人数が足りない場合は、開店直後を狙うほうが確実です。
もう一つの道筋が隣にあります。ブッチャーズブロックで食事をすると、その店のチームが食後のロングバー訪問を手伝ってくれると公式が書いています。同じ2階の #02-02 から #02-01 へ移るだけ。食事の予約は取れるので、結果として時間の見通しが立ちます。
待ち時間の読み方
どれくらい待つことになるかを公式は書いていません。出しているのは、待ちが短い時間帯のほうだけです。所要が読めない以上、すぐ後ろに時刻の決まった予定を置かない組み方が無難でしょう。夜の予定を詰めている人は、夜に出かける場所の順番を先に決めてから、ロングバーをどこに挟むか考えてください。
なお、ロングバーの列に並んでいる間に本館の店へ移る判断もできます。ライターズバー地図は17時から、ティフィンルーム地図の夜は18時30分から。ロングバーが混みすぎている晩は、そちらへ切り替えるのも手でしょう。
4. 公式が挙げる空いている三つの時間帯と、曜日で変わる終わりの時刻
予約を受けない代わりに、公式ページは待ち時間の短い時間帯を自分で書き出しています。三つあります。もっとも短いのが11時から11時30分。開店の時刻そのものです。この時間に行けばほとんど待たずに座れる、と公式が書いています。開く前に着いておくのが確実でしょう。
二つ目が14時から15時30分。昼を過ごした客が引き、夕方に動き出す人はまだ来ていない時間帯だと公式は説明しています。三つ目が平日の21時以降。金曜と土曜には当てはまらないと但し書きが付いています。
| 時間帯 | 公式の位置づけ | その時間に起きていること |
|---|---|---|
| 11:00〜11:30 | 待ちが最も短い | 開店直後。ほとんど待たないと公式が書いています |
| 14:00〜15:30 | 混み合わない時間 | 昼の客が引き、夕方の客はまだ来ていません |
| 21:00以降 | 遅い時間 | 平日のみ。金曜と土曜は対象外です |
終わりの時刻は曜日で1時間ずれます
開店はどの曜日も11時で変わりません。変わるのは最後の案内です。日曜から水曜までは22時30分、木曜から土曜までは23時30分。週の後半だけ1時間長く開いています。平日の21時以降を狙う人は、この差を頭に入れておいてください。
| 曜日 | 開店 | 最後の案内 |
|---|---|---|
| 日曜から水曜 | 11:00 | 22:30 |
| 木曜から土曜 | 11:00 | 23:30 |
雨季に当たった日も、時間帯の考え方は変わりません。むしろ雨の日の行き先としてアーケードは使いやすく、通路は建物の下を抜けているので、濡れずに入れます。
5. ピーナッツの殻は床へ。公式が勧める店内の作法
席に着くと、麻袋に入ったピーナッツがテーブルに置かれます。殻を割ったあとの扱いが、この店だけ他と違います。公式ページが、殻をバーの上から床へ払い落としてくださいと書いているのです。黙認という扱いではありません。勧めとして文章に書かれています。
公式の言い回しはもう少し踏み込んでいます。シンガポールでごみを捨てることが勧められるおそらく唯一の場所、という書き方。街中では吸い殻一つで罰金が科される国です。その国のホテルが自分の店の中だけ例外を宣言している、という構図になります。
店内は2層に分かれています
ロングバーは上下2層の作りです。梁からは編みのファンが下がり、席は籐のアームチェアと小さな丸テーブル。床は模様入りのタイル。1920年代のマラヤの暮らしから取った意匠だと公式が説明しています。天井のファンは列になって同じ向きに動きます。
席がどう案内されるかは、公式ページに書かれていません。上下2層のどちらに通されるかも、入ってみるまで分かりません。座る場所を先に決めておきたい人には向かない店です。ひとり旅で来る人も、10名に満たない以上は同じように並びます。
静かな席を探している場合は、本館のライターズバーという選び方もあります。こちらは17時から開き、18歳以上が対象です。棟も入口も違うので、同じ晩に両方へ寄るなら移動の時間を見ておいてください。

6. 1915年、果汁に見せるために桃色にした一杯
シンガポール・スリングが生まれたのは1915年です。作ったのはラッフルズのバーテンダー、ニャム・トンブーン。公式ページは海南の出身だと書いています。ジンを土台にした一杯で、生まれてから100年を超えて同じ名前で出し続けられています。
桃色にした理由
色には事情があります。当時、女性が人前で酒を飲むことは礼儀に反すると見られていました。そこで果汁に見えるよう桃色に仕上げた、というのが公式の説明です。果汁に見せるための色が、いまもそのまま残っています。グラスにはパイナップルとチェリーが添えられます。
いま使われているジンは地元の蒸留所のものです。ブラスライオンのシンガプーラ・ジン。シンガポールで作られたジンを土台に据えている点は、公式が自分から書いています。ブラスライオンはシンガポールの蒸留所です。
昔のロングバーは別の通りを向いていました
スリングが生まれたころのロングバーは、キャッズアレーと呼ばれる場所にありました。公式の言葉では、農園主たちの落ち合う場所。テーブルはブラスバサロードのほうを向いて並んでいたと書かれています。いまアーケードの2階にある店とは、向きも通りも違います。
名前の由来を追いかけていくと、シンガポールで使われる言葉そのものが旅の手がかりになります。この街で耳にする言葉を少し知っておくと、メニューの読み方も変わってきます。

7. いま並ぶあの部屋は1991年から。二つの公式ページが違う起点を書いています
ロングバーがいつ始まったのかは、同じホテルの公式ページどうしで食い違っています。ロングバーの紹介ページが起点に置くのは1900年代初めのキャッズアレー。一方、ホテルの年表は1960年代、ラッフルズ・ボールルームのカウンターとして始まったと書いています。どちらもラッフルズが自分で出している文章です。
食い違いを別にしても、はっきりしていることがあります。年表は1989年3月の休館でロングバーがいったん消えたと書き、1991年9月16日の再開館に合わせてアーケードに新しい場所を得たと続けています。ラッフルズ・コートヤードが開いたのも同じときです。
年表から要るところだけ
| 年 | 起きたこと |
|---|---|
| 1887 | 12月1日、アルメニア人のサーキーズ兄弟が客室10室のホテルとして開業 |
| 1915 | シンガポール・スリングが作られる |
| 1987 | 国家記念物に指定される |
| 1989 | 3月に休館し最初の全面改修へ。ノースブリッジロード側にアーケードを建て足す |
| 1991 | 9月16日に再開館。ロングバーがアーケードに移り、コートヤードも開く |
| 2019 | 8月、二度目の大きな改修を終えて再開館 |
客室10室から始まった建物が、いまは全室スイートの宿になっています。本館そのものが1899年11月18日に完成したネオルネサンスの建築で、1987年に国家記念物の指定を受けました。建物の見方に興味が向いた人は、旧最高裁と市庁舎を使っているナショナル・ギャラリーと並べて回すと、同じ時代の石の建物が続けて見られます。
年表には観光の話ではない項目も混ざっています。1902年8月には、シンガポールで最後に捕まった虎が、当時は高床だったバー・アンド・ビリヤードルームの下で撃たれました。1941年には戦争でホテルの名が昭南旅館に変わっています。
8. 100周年のジンと、一度に18杯を振るシェーカー
2015年はシンガポール・スリングが生まれて100年の年でした。ラッフルズはこの年、シップスミスと組んで専用のジンを作っています。名前はラッフルズ1915ジン。カクテルの記念に蒸留所と組んで酒そのものを作るところまで踏み込んだ形です。
2018年に道具から作り直しました
次の転機が2018年に来ます。修復を終えたロングバーが戻り、スリングの作り方も同時に組み直されました。手を入れたのはオーストラリアのバーテンダー、ジェイソン・クロウリー。鋳鉄の手回し式シェーカーを設計し、ラッフルズ・スリング・シェーカーと名付けられました。
この道具の要点は数にあります。一度に18杯を振る作りです。公式が書いているのはここまでで、なぜ18杯なのかという理由には触れていません。作った人の名前、鋳鉄であること、手回しであること、一度に18杯という数。公式ページに載っているのは、この四つだけ。
ホテル全体が二度目の大きな改修を終えて再開館したのは2019年8月です。ロングバーの再開が2018年、ホテル全体が2019年と、1年ずれていることになります。同じ2018年には、プレジデンシャル・スイートとグランドロビー地図で映画の撮影も行われています。
記念日や道具の話は、二人で来る旅の会話に向いています。夜の過ごし方を組む段階で二人で回るシンガポールの並べ方を見ておくと、ロングバーの前後に何を置くか決めやすくなります。
9. 6月27日はパイナップルを持って行く日。飲まない人の一杯も
シンガポール・スリング・デーは毎年6月27日。国際パイナップルデーと同じ日に重ねられた記念日です。日付を重ねた理由まで公式は書いていません。
パイナップルを1個持って行くと
この日だけの決まりがあります。パイナップルを1個持ってきた先着100名にスリングが出されます。101人目には出ません。パイナップルは自分で用意して持ち込みます。何時から数え始めるのかは公式に書かれていないため、当日の案内で確かめることになります。
6月に旅程が重なる人は、この一日を軸に前後を組んでも構いません。逆に混雑を避けたい人には、6月27日を外す理由になります。どちらの判断でも、日付を知らずに当たってしまうより先に決められるほうが楽でしょう。
お酒を飲まない人のスリング
ロングバーはノンアルコールの一杯も置いています。名前はシンガポール・スリング・ゼロ。タンカレーの0.0%に、ラッフルズのグレナディン、パイナップルとライムの果汁、それに香辛料を合わせたものです。
運転する人、妊娠中の人、子どもを連れている家族にはこれが答えになります。同じ名前の一杯を、同じテーブルで頼めます。街区ごとの回り方を決めるとき、酒を飲まない同行者がいるかどうかで夜の候補は変わってきます。
10. グランドロビーのアフタヌーンティー。毎日12時30分から、1席90分
本館に戻ります。グランドロビーのアフタヌーンティーは毎日12時30分から17時30分まで。正式な呼び名はメインロビー・クラシック・アフタヌーンティー・エクスペリエンスです。先の88日ぶんの予約枠に閉じている日は一日もなく、定期の休みは設けられていません。
出てくるのは3段の銀のスタンドです。茶はティーソムリエが単一茶園のものから組み立てます。フィンガーサンド、スコーン、小さな菓子が段ごとに並ぶ組み立て。スタンドは白いクロスの卓に置かれます。
90分と、カードの保証
一席の持ち時間は90分と決められています。厳守という書き方で、延長の案内はありません。予約はセブンルームスという仕組みを通して受け付けられ、クレジットカードの登録が保証として求められます。1回の予約で取れるのは最大6名まで。7名以上の扱いは予約電話で確かめてください。
時間の管理も細かく決められています。取消は24時間前まで。期限を過ぎた取消と無断のキャンセルには1名につき108シンガポールドル、または予約したセットの全額が請求されます。予約電話は (65) 6412 1816 です。
| 項目 | 決まっていること |
|---|---|
| 時間帯 | 毎日12時30分から17時30分まで |
| 1席の持ち時間 | 90分 |
| 予約の方法 | セブンルームス経由。1回の予約は最大6名 |
| 保証 | クレジットカードの登録が必須 |
| 取消の期限 | 24時間前 |
| 期限が延びる日 | F1の期間と12月24日・25日・31日、1月1日は7日前 |
| 期限後の取消と無断キャンセル | 1名108シンガポールドル、または予約したセットの全額 |
| 表示価格 | 1名分。サービス料10%と消費税は別 |
金額そのものは公式に出ていません。予約の画面まで進んでも出てきません。総額を先に把握したい人は、予約の段階で電話に切り替えて確かめるのが確実です。
90分という区切りは、同行者によって向き不向きが分かれます。着席から片づけまで通しで90分なので、ゆっくり話したい人には短く感じられるはずです。親と一緒に回る旅では、午前に歩き回ったあとの休憩としてここを置くと体力の配分が整います。

11. レースの週だけ出るシャンパンのアフタヌーンティーと、繰り上がる取消の期限
通年のアフタヌーンティーとは別に、期間限定の一本が用意されています。シャンパン・アフタヌーンティー レースウィーク。出るのは8日間だけで、その週が過ぎると予約の画面から消えます。市街地コースのレースに合わせて組まれたもので、どの日程に当たるかは予約ページで確かめてください。
この期間だけ取消の期限が変わります
注意すべきは規定のほうです。F1の期間は取消の期限が24時間前から7日前に繰り上がります。旅程が固まっていない段階で押さえると、動かせない予約になります。期限を過ぎてからの取消には1名108シンガポールドル、または予約したセットの全額がかかる点も通常どおり。
期限が7日前になる日は他にもあります。12月24日、25日、31日、それに1月1日。年末年始とレースの週だけ、条件が一段きつくなる形です。この4日と8日間を外せば、前日までの判断で足ります。
コースはホテルのすぐ近くを通ります。F1の週の過ごし方を先に読んでおくと、どの日に何が封鎖されるか見当が付きます。レースを見ない人にとっては、この8日間を避けるかどうかの判断材料にもなります。
限定の一本が出ているあいだも、通常のアフタヌーンティーが消えるわけではありません。12時30分から17時30分の枠と90分の区切りはそのままです。予約の画面で商品名を見比べて、どちらを取るか選んでください。
12. 本館に入っている四つの店。二つ星はロビー階にあります
グランドロビーのほかに、本館には四つの店があります。性格がそれぞれ違うので、時間帯で選び分けられます。昼と夜の両方に開いている店もあれば、夕方からしか開かない店もあります。
ティフィンルームとライターズバー
ティフィンルームは北インドの料理を出します。昼は毎日12時から13時30分、夜は毎日18時30分から21時。名前の由来が古く、1892年にコマーシャル・スクエア、いまのラッフルズ・プレイスで先に開き、1910年にホテルへ移ってきました。1910年から出していたティフィンカレーにちなんで、1976年に本食堂の名前がティフィンルームに定められています。
ライターズバーは夕方からです。日曜から木曜は17時から23時30分が最後の注文、金曜と土曜は17時から24時まで。18歳以上が対象で、アペリティーボアワーは火曜から木曜の19時から21時。本館にあるので、入口はホテルの正面玄関です。
1887 by André と 藝 yì
1887 by André地図 は本館のロビー階にあります。ミシュランガイド シンガポール 2026 の二つ星。開店から1年経たないうちに二つ星で登場しました。昼は火曜から土曜の11時30分から13時30分、夜は同じ曜日で18時から20時30分。日曜と月曜は休みで、対象は12歳以上です。予約が勧められていて、席が空いていればウォークインも受け付けます。
藝 yì by Jereme Leung は中国各地の料理を出します。昼は毎日11時30分から13時30分、夜は毎日18時から20時30分。個室があり、ブッチャーズブロックにも同じく個室が置かれています。チェアマンズ・ルームでは、アフタヌーンティーとティフィンルームのメニューを受けられます。
星が付いているのはこの1887 by André の一軒だけです。ほかの店に星は付いていません。市内の星付きをまとめて見たい人は星の付いた45軒を先に確かめると、どこに一晩を使うか決めやすくなります。
13. アーケード側の食事。30シンガポールドルのセットランチと火曜のグリル
ロングバーと同じ棟に、値段の見える店が二つあります。どちらも公式ページに金額が載っていて、総額の見当が付けられます。スリングの列に並ぶ前後の時間をここで使う組み立てが現実的です。
ラッフルズ・コートヤード
コートヤードは毎日12時から22時30分まで開いています。昼の食事が12時から14時、夜が18時から21時。祝日も営業し、ペットを連れて入れるのはラッフルズの中でここだけです。ハッピーアワーは月曜から金曜の17時から20時。
セットランチが30シンガポールドル++。ドライ・ラクサ・ゴレン、レッドカレーのダックコンフィ、グリルドチキンブレストから一つを選び、飲み物か自家製のアイスクリームが付きます。ラッフルズの中で金額が公式に出ている、数少ない昼の一本です。
曜日ごとの企画も置かれています。火曜の17時から21時はグリルナイト。ライブグリルで焼き牡蠣、タイガープラウンの串、サテ、ムアールのオタオタが出ます。水曜はワインの日で、グラスが12シンガポールドル++、ボトルを頼むと1本無料になります。
ブッチャーズブロック
ブッチャーズブロックは #02-02、ロングバーの隣です。昼は水曜から土曜の12時から14時、夜は火曜から土曜の18時から21時30分。昼は日曜と月曜と火曜が休み、夜は日曜と月曜が休みという二段構えなので、曜日の確認が要ります。シェフはジョーダン・キーオ。
値段も出ています。ビジネスランチの3コースが78シンガポールドル++で、水曜から金曜まで。テイスティングは昼の6コースが178シンガポールドル++、夜の7コースが238シンガポールドル++です。ここで食べるとロングバーへの案内を手伝ってもらえるので、列を避けたい人の選択肢になります。
値段の桁を街の相場と比べたい人は、ホーカーセンターの食事と並べてみてください。同じ一日の中で両方を経験する組み方もできます。バクテーのように屋台から名店まで幅のある料理と見比べると、30シンガポールドルという数字の位置がつかめます。
14. 8店の一覧。どちらの棟で、いつ開いて、予約が要るか
食事と飲み物の店は全部で8か所あります。本館に5か所、アーケードに3か所という内訳。棟が違えば入口も違うので、その日に行く店がどちらにあるかを先に決めておくと歩く距離が減ります。
| 店 | 棟 | 曜日と時刻 | 予約 |
|---|---|---|---|
| ロングバー | アーケード2階 #02-01 | 日〜水 11:00〜22:30 / 木〜土 11:00〜23:30 | 不可。10〜20名の団体のみ |
| グランドロビー | 本館 | 朝食 月〜金 07:00〜10:30 / 午後の茶 毎日 12:30〜17:30 | 必要。カード保証 |
| ラッフルズ・コートヤード | アーケード | 毎日 12:00〜22:30(昼 12:00〜14:00 / 夜 18:00〜21:00) | 受付あり |
| ブッチャーズブロック | アーケード2階 #02-02 | 昼 水〜土 12:00〜14:00 / 夜 火〜土 18:00〜21:30 | 受付あり |
| ティフィンルーム | 本館 | 昼 毎日 12:00〜13:30 / 夜 毎日 18:30〜21:00 | 受付あり |
| ライターズバー | 本館 | 日〜木 17:00〜23:30 / 金・土 17:00〜24:00 | 受付あり。18歳以上 |
| 1887 by André | 本館ロビー階 | 昼 火〜土 11:30〜13:30 / 夜 火〜土 18:00〜20:30 | 推奨。日・月は休み。12歳以上 |
| 藝 yì by Jereme Leung | 本館 | 昼 毎日 11:30〜13:30 / 夜 毎日 18:00〜20:30 | 受付あり |
公式のよくある質問には7店しか載っていません
ホテルのよくある質問の欄が挙げる店は7つで、グランドロビーが抜け落ちています。朝食とアフタヌーンティーの場所がそこに入っていないため、一覧だけを見た人が見落とします。実際には毎日開いていて、予約も受け付けています。
毎日開いているのはロングバー、グランドロビー、コートヤード、ティフィンルーム、ライターズバー、藝 yì の6か所。曜日の休みがあるのは1887 by André とブッチャーズブロックの2軒です。日曜と月曜に訪れる人は、この2軒が外れると考えて予定を立ててください。
1日の並べ方としては、11時にロングバー、12時にコートヤードの昼、午後にグランドロビー、夜に本館の店という流れが無理なく収まります。3日間の行程に当てはめる場合、この一軒で半日が埋まる前提で他の予定を組んでおくと窮屈になりません。
15. 服装の基準は本館とロングバーで一段違います
ラッフルズには服装の決まりがあります。全館で同じではありません。本館の店とロングバーで基準が一段ずれていて、間違えると入口で止められます。昼と夜でも扱いが変わる部分があります。
本館はキャジュアルシック
本館の店に共通して書かれているのがキャジュアルシックという言葉です。男性はカラー付きのシャツ、長ズボン、それに適切な靴。昼の時間帯に限ってドレスショーツが認められています。女性はワンピース、スカート、長ズボンのいずれかに適切な靴という書き方です。
断られる履物もはっきり並べられています。グランドロビーはスリッポン、ビーチサンダル、ゴムのクロッグ、サンダル類を受け付けません。ティフィンルームはスリッポンとビーチサンダルを断っています。サンダルで一日歩く旅程を組んでいる人は、ここだけ履き替えが要ります。
ロングバーだけ一段ゆるい
ロングバーはスマートカジュアル推奨です。理由も公式が書いています。ホテル全体を気持ちよく行き来できるように、という説明。ロングバーの基準で本館の店に入れるとは限らないので、両方に寄る日は厳しいほうに合わせるのが安全です。
靴を1足増やすだけで荷物は増えます。日程と荷物の量をどう詰めるかは旅の予算の組み方にも関わってきます。本館の店に寄らない日なら、ロングバーの基準だけ頭に入れておいてください。
16. ++ が会計に足すもの。金額が公式に出ない場所
シンガポールの飲食で見かける ++ の記号は、二段の上乗せを意味します。まずサービス料が10%足されます。その合計に対して、あらためて消費税がかけられます。表示された数字がそのまま伝票の合計になることはありません。
コートヤードのセットランチが30シンガポールドル++と書かれていれば、実際に払う額はそれより上がります。ブッチャーズブロックの3コース78シンガポールドル++、6コース178シンガポールドル++、7コース238シンガポールドル++も同じ読み方です。予算を立てるときは、表示の数字を上限として扱わないでください。
金額が出ていない店
ラッフルズの公式ページには、金額の載る場所と載らない場所があります。載っているのはコートヤードとブッチャーズブロックの一部。載っていないのがロングバーとグランドロビーです。
ロングバーはメニューが外部の仕組みで開く作りになっていて、そこに価格が表示されません。シンガポール・スリング1杯の金額を公式から確かめる手段が、いまのところ用意されていないということになります。グランドロビーのアフタヌーンティーも同様で、予約の画面まで進んでも金額が出てきません。
グランドロビーの案内には、表示価格は1名分でサービス料10%と消費税は別、という一文が添えられています。金額そのものは伏せたまま、上乗せの条件だけが先に示されている形。支払いの手段や両替の考え方は両替と支払いの整理にまとめてあります。
17. 泊まらない人が半日で回れること
ラッフルズは全室スイートの宿です。スイートは8種類あり、どの部屋にもラッフルズ・バトラーが付きます。泊まらない旅行者にも、食事と飲み物の店8か所とスパが開かれています。プールは3階で毎日7時から19時、フィットネスは3階で24時間ですが、こちらは宿泊者のためのものです。
半日の並べ方
11時の開店に合わせてノースブリッジロード側からアーケードへ入り、ロングバーで1杯。12時にコートヤードでセットランチ。午後はアーケードのブティックを見て、火曜から木曜なら19時からのアペリティーボアワーでライターズバーへ。この流れで予約を取れるのはコートヤードとライターズバーです。
アフタヌーンティーを入れる日は組み立てが変わります。12時30分から17時30分のどこかで90分を取るので、その前後にロングバーを置く形。1日に両方を詰めるなら、午前のロングバーと午後の茶という順番が収まりやすいでしょう。
建物そのものを見る
本館は1899年11月18日に完成したネオルネサンスの建築で、1987年に国家記念物の指定を受けています。常駐の歴史家レスリー・ダンカーが50年以上この場所で働いています。1942年には銀のビーフワゴンをパームコートに埋めて略奪を避け、後に掘り出してラッフルズ・グリルで使ったという話も年表に残されています。
1993年にはマイケル・ジャクソンが泊まり、本人の希望でオランウータンのアーメンがプールの脇に呼ばれました。2018年には映画の撮影がプレジデンシャル・スイートとグランドロビーで行われています。建物の歴史として戦争の時期をたどるなら、市内に残る戦争の跡と合わせて回ると流れがつながります。
周辺の組み合わせも決めやすい立地。夜の景色を見に行くならマリーナベイの夜が近く、昼に別の色を見たいならチャイナタウンへ回れます。宿をこのあたりに取るかどうかはどこに泊まるかで整理しています。歩いて通える距離に宿を置きたい人にはブギスとカンポングラムの宿が候補になります。
宿泊の予約電話は (65) 6337 1886、住所は1ビーチロード、郵便番号189673です。ラッフルズ・スパは外部の客も受け付けているので、泊まらずに施設を使いたい人はここが入口になります。