シンガポールの戦跡ガイド:チャンギ礼拝堂とクランジ、フォート・シロソの開館時間と料金、行き方
| リスト | 国家文化遺産庁の冊子には50か所ありますが、多くは今も軍の敷地か、公園の脇に立つ標識ひとつです |
|---|---|
| 月曜 | チャンギ礼拝堂、ブキッチャンドゥ、旧フォード工場、バトルボックスがそろって月曜に休みます |
| 料金 | 屋内展示はシンガポール国民が無料で、旅行者は別に払います。いちばん高いのが国立博物館です |
| バトルボックス | 基本の見学は無料ですが、今は公式の予約ページで枠を取ってから行きます |
| シロソ砦 | 砦もスカイウォークも無料です。月に2回、土曜に無料の案内があります |
| 距離 | クランジは島の北端、チャンギは東端です。同じ日にまとめるのは難しいです |
1. リストには50か所、扉が開いているのはごくわずかです
2. 屋内展示の多くが月曜に休みます
3. チャンギ礼拝堂博物館、島の東端で
4. ジョホール砲台、自ら壊した大砲の跡
5. 旧フォード工場、降伏文書に署名した部屋
6. バトルボックス、無料でも予約が要ります
7. リフレクションズ・アット・ブキッチャンドゥ、最後の尾根
8. フォート・シロソと降伏展示室、セントーサで無料です
9. スカイウォークと無料の案内、金曜の夜の回
10. クランジ戦没者墓地と、名前の刻まれた壁
11. ラブラドール自然保護区に散らばる砲台
12. 市街の記念碑は歩いてつながります
13. 検問の跡と、市街に点在する標識
14. 国立博物館で前後をつなぐ
15. パダンと旧市庁舎の階段
16. セラングーンの日本人墓地公園
17. ブキバトック、パシルパンジャン、アレクサンドラ病院
18. チャンギ海岸とポンゴル海岸、今は公園です
19. 入れない場所を知っておくと日程が縮みます
20. 料金は国籍で変わります
21. 散らばった場所を半日ずつにまとめる
22. 子どもと行くとき、それから服装
23. いつ行くとよいか、そして2月15日

1. リストには50か所、扉が開いているのはごくわずかです
国家文化遺産庁の冊子に載る50か所のうち、切符を買って展示を見る場所はチャンギ礼拝堂博物館、リフレクションズ・アット・ブキッチャンドゥ、旧フォード工場、バトルボックス、国立博物館です。
シンガポールの戦跡を調べると、最初に出てくるのが国家文化遺産庁の冊子です。上陸地点、飛行場、最後の戦いが起きた尾根、虐殺のあった海岸、市街の建物まで、50か所が地域ごとに並んでいます。紙の上では見るものがとても多いように読めます。
ところが実際に足を運ぶと事情が違います。リストのかなりの部分は今も空軍基地や港湾、稼働中の刑務所です。別のかなりの部分は公園の遊歩道脇に標識が一枚あるだけで、5分で読み終わります。立ち止まって時間を使う場所と、通りすがりに眺める場所を最初から分けておくと、日程が組みやすくなります。
できることで分けると
| 種類 | 場所 | 先に見るもの |
|---|---|---|
| 切符を買って入る屋内展示 | チャンギ礼拝堂博物館・リフレクションズ・アット・ブキッチャンドゥ・旧フォード工場・バトルボックス・国立博物館 | 休館日と最終入場 |
| 無料だが開く時間がある場所 | フォート・シロソ・クランジ戦没者墓地・日本人墓地公園 | 日のあるうちに行く |
| いつでも見られる屋外 | ジョホール砲台・市民戦争記念碑・エスプラネード公園・ラブラドール・ケントリッジ・チャンギ海岸 | 天気と日陰 |
| 入れない場所 | テンガ・セレター・センバワン・チャンギ刑務所・チャンギの兵舎 | 日程から外す |
なぜこれほど残っていないのか
シンガポールは国土が狭く、開発が速く進みました。戦闘のあった場所の多くは今では住宅地で、軍が使っていた土地は今も軍が使っています。もうひとつ、上陸のあった北西の海岸は実弾射撃場の中にあり、民間人は入れません。侵攻の始まった場所を自分の足で歩くことはできず、その話はクランジとブキッチャンドゥの展示で聞くことになります。
旅の中身をもっと広く選びたい場合は、シンガポールでできることに分野ごとに整理してあります。
2. 屋内展示の多くが月曜に休みます
チャンギ礼拝堂博物館、リフレクションズ・アット・ブキッチャンドゥ、旧フォード工場、バトルボックスがそろって月曜に閉まります。
この話題で一日を取るとき、最初に確かめるのが曜日です。シンガポールのほかの見どころはたいてい毎日開くので、曜日を気にせず予定を組む癖がつきやすいのですが、戦跡はそうもいきません。前の2か所は国家文化遺産庁が、旧フォード工場は国立公文書館が運営していて、いずれも月曜が定休です。バトルボックスも同じです。
例外がひとつあります。チャンギ礼拝堂博物館とリフレクションズ・アット・ブキッチャンドゥは、月曜が祝日にあたる日は開きます。祝日の多い時期に行かれるなら、出発前に確かめる価値があります。
曜日と時間
| 施設 | 開く曜日 | 時間 | 最終入場 |
|---|---|---|---|
| チャンギ礼拝堂博物館 | 火曜から日曜(祝日は開きます) | 09:30〜17:30 | 17:00 |
| リフレクションズ・アット・ブキッチャンドゥ | 火曜から日曜(祝日は開きます) | 09:30〜17:00 | 16:30 |
| 旧フォード工場 | 火曜から日曜(旧正月の元日は休館) | 09:00〜17:30 | 17:00 |
| バトルボックス | 火曜から日曜(祝日を含む) | 10:00〜18:00 | 17:00 |
| 国立博物館 | 毎日 | 10:00〜19:00 | 18:30 |
| フォート・シロソ | 毎日 | 09:00〜18:00(展示は10:00から) | 17:30 |
| 日本人墓地公園 | 毎日 | 07:00〜19:00 | ありません |
| クランジ戦没者墓地 | 毎日 | 日中 | ありません |
月曜しかない場合
月曜が一日しかない日なら、午前にセントーサのフォート・シロソ、午後に市内の記念碑という組み方に切り替えます。フォート・シロソは毎日開いて展示まで無料なので、それだけで半日が埋まります。午後に市内へ戻って市民戦争記念碑とエスプラネード公園を歩き、最後に国立博物館へ寄れば屋内展示もひとつ見られます。雨の日の代わりの案は雨の日ガイドにまとめてあります。
3. チャンギ礼拝堂博物館、島の東端で
収容所の中で建てられた礼拝堂を再現した場所です。屋内展示をひとつだけ見るならここをおすすめします。
島が陥落したあと、チャンギ一帯は連合軍の捕虜と民間抑留者を収容する場所になりました。収容所の中で人々は礼拝堂を建て、壁に絵を描き、隠れて新聞を作りました。今この博物館の中庭に立つ礼拝堂は再現です。もとの礼拝堂は戦後にオーストラリアへ移され、今もそこにあります。
展示がよく読めるのは組み立てのおかげです。部隊名と作戦日を並べるかわりに、収容所の中で人が何を作り、どう知らせを回したかを追っていきます。前提の知識がなくても入っていけますし、見るのに1時間から1時間半あれば足ります。
行き方と料金
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | アッパー・チャンギ・ロード・ノース1000番地地図 |
| 地下鉄 | ダウンタウン線アッパー・チャンギ駅から2番のバスに乗り換え |
| バス | 2番と29番が正面に停まります。5番は10分ほど歩きます |
| 旅行者の大人 | 9シンガポールドル |
| シニアと学生 | 7シンガポールドル |
| 家族券 | 27シンガポールドル(最大5人、大人は3人まで) |
| 子ども | 満6歳以下は無料 |
駐車場はありますが台数が多くありません。日中は時間あたりの料金で一日の上限が決まっていて、夕方から早朝までは一回ごとの定額です。車で行かれるなら上限の額を先に見ておくと迷いません。開館時間と料金は公式の見学案内に出ています。
同じ日にまとめやすい場所
ここから車で10分ほどのところにジョホール砲台があります。もう少し先にチャンギ海岸公園の標識があり、その前の桟橋からプラウ・ウビン行きの船が出ます。東の半日はこの順でまとめると移動が短くて済みます。

4. ジョホール砲台、自ら壊した大砲の跡
英軍が陥落の直前に自分たちの大砲を壊して去った場所です。無料で屋外なので時間に縛られません。
コスフォード・ロードに入ると、大きな大砲が一門と、人の背丈ほどの砲弾の模型が置かれています。どちらも複製です。もとはここに十五インチ砲が三門あり、その大きさから怪物砲と呼ばれていました。
シンガポールの大砲は海だけを向いていたので陸から来た軍を止められなかった、という話をよく聞きます。実際にはそうではありませんでした。ジョホール砲台地図の大砲のうち二門は陸側にも向けられ、陥落までの数日間にジョホールバルとコーズウェイの方向へ、さらにブキティマとパシルパンジャンの戦いにも撃っています。問題は用意されていた砲弾でした。軍艦の装甲を貫くための種類で、地上の歩兵には効き目が薄かったのです。
何が置かれているか
| あるもの | 説明 |
|---|---|
| 複製の大砲 | もとの十五インチ砲を実物大で作ったものです |
| 砲弾の模型 | 八百キログラムを超える実物の重さに合わせた大きさです |
| 地下通路の入り口 | 弾薬を上げていた通路の位置が示されています |
| 解説板 | 砲台の配置と、陥落直前に撃った方向が図で示されています |
見るのに20分あれば足ります。日陰がほとんどなく、真昼は暑くなります。チャンギ礼拝堂博物館を先に見て、午後の遅い時間に寄ると過ごしやすくなります。
5. 旧フォード工場、降伏文書に署名した部屋
英軍が降伏文書に署名した部屋が再現されている建物です。ヒューム駅から徒歩3分です。
アッパー・ブキティマ・ロードに立つ白い建物は、もとはフォードの組立工場でした。開いて二か月で戦争が来て、四か月目にあたる陥落の日にこの建物の会議室で署名が行われました。今は国立公文書館が展示施設として運営しています。
展示は陥落の前後、占領期、そしてその記憶が戦後のシンガポールにどう残ったかを順に見せていきます。署名の行われた部屋は当時の写真をもとに再現されています。建物の裏には、占領期に人々が食べていた作物を植えた小さな庭があります。
行き方
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 地下鉄 | ダウンタウン線ヒューム駅1番出口から坂を3分 |
| バス | アッパー・ブキティマ・ロードを通る67・75・170・171・173・178・184・961番 |
| 住所 | アッパー・ブキティマ・ロード351番地地図 |
| 料金 | 旅行者7.13シンガポールドル(税込み)・満6歳以下は無料 |
| 支払い | クレジットカードかNETSです。アメックスとダイナースは使えません |
ヒューム駅は最近できた駅なので、少し前の案内にはまだビューティーワールドやヒルビューで乗り換えるように書かれています。今は乗り換えが要りません。開館時間と料金は国立公文書館の案内で確認できます。
近くで合わせて
同じ道を進むとブキティマ自然保護区があります。最後の三日間の戦いはこの尾根で起きました。ただし今は森の道なので、戦いの跡を目で確かめるのは難しいです。

6. バトルボックス、無料でも予約が要ります
フォート・カニングの丘地図の下にある地下壕で、基本の見学は無料です。ただし今は公式の予約ページで先に枠を取ってから入ります。
英軍司令部の地下指揮所だった場所です。降伏を決めた会議がここで開かれました。階段を下りると狭い廊下と小さな部屋が続き、作戦室には当時の地図と通信機が置かれています。
料金の案内は最初に見ると分かりにくいところがあります。基本の見学は料金を取りませんが、時間帯ごとに入れる人数が決まっているので、予約なしで行くと入れないことがあります。当日に並んで待つ仕組みはなく、オンラインで先に時間帯を押さえます。40分の音声ガイドと映像室2か所、記念の眼鏡が付く有料の見学が別にあり、こちらは大人が20シンガポールドルです。所要は60分から75分です。
二つの見学方法
| 内容 | 基本 | 音声付き |
|---|---|---|
| 入場 | 含む | 含む |
| 40分の音声ガイド | ありません | 含む |
| 映像室 | ありません | 2か所 |
| 旅行者の大人 | 無料 | 20シンガポールドル |
| 満5歳から17歳 | 無料 | 15シンガポールドル |
| 予約 | 公式ページで必須 | 公式ページで購入 |
音声ガイドを聞かれるならスマートフォンとイヤホンを持っていくほうがよいです。現地でも機器を貸してくれますが数が多くありません。満4歳以下は無料で入り、音声機器と眼鏡は付きません。満12歳以下は料金を払った大人と一緒に入ります。
地下ならではのこと
地下壕なので階段が多く通路が狭いです。ベビーカーでは進めませんし、狭い場所が苦手な方には負担があります。中はひんやりしているので、外で汗をかいてから入るとかえって涼しく感じます。予約の取り消しや変更ができないため、時間帯を決めるときは余裕をみてください。
7. リフレクションズ・アット・ブキッチャンドゥ、最後の尾根
パシルパンジャンの尾根で起きた最後の戦いと、マレー連隊を伝える施設です。丘の上の平屋建てを使っています。
陥落の二日前、市街へ入る最後の道筋だったパシルパンジャンの尾根で戦いが起きました。そこを守っていたのがマレー連隊です。兵力の差が大きいなかで退かず、その一件がこの展示の中心にあります。
1階の展示は、連隊がどう作られたか、戦いがどう進んだか、そのあと何が起きたかの三つに分かれています。建物そのものが戦時中に建てられた平屋で、窓も床も当時のままです。長く閉じて手を入れたあとに再び開きました。
行き道が上り坂です
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | ペピス・ロード31-K地図 |
| 地下鉄 | サークル線パシルパンジャン駅A出口から上り坂を15分から20分 |
| バス | 10・30・51・143・175・176・188番で降りて同じ距離を歩きます |
| 駐車 | 施設にはありません。ケントリッジ公園地図C駐車場が百メートルほど先で無料です |
| 旅行者の大人 | 7シンガポールドル |
| シニアと学生 | 5シンガポールドル |
| 家族券 | 21シンガポールドル(最大5人、大人は3人まで) |
駅から歩いて上る道はかなりの傾斜です。日陰があっても真昼は暑くなります。車を呼べば入り口まで上がれます。開館時間と料金は公式の見学案内に出ています。
ケントリッジ公園へつながります
施設のわきからキャノピーウォークが始まります。木の高さに架けられた二百八十メートルの歩道で、ケントリッジ公園へ続いています。この尾根そのものが戦いの舞台でした。公園には運動器具と池があり、朝に歩く人が多い場所です。展示を見てからキャノピーウォークへ進むと、話と地形がつながります。
8. フォート・シロソと降伏展示室、セントーサで無料です
シンガポールに残る唯一の保存された海岸砲台で、見学は無料です。降伏展示室、地下通路、海岸砲まで見られます。
英軍が一八八〇年代に港の入り口を守るために築いた砦です。セントーサがまだブラカン・マティと呼ばれていたころから島のあちこちに砲台があり、そのうちシロソがもっとも良い形で残りました。国家記念物にも指定されています。
ここの大砲も海と陸の両方に向けられました。陥落の直前にウェストコースト・ロードやジュロン川、テンガ飛行場の方向へ実際に撃っています。大砲が見当違いの方を向いていたという話は記録と合いません。うまくいかなかったのは砲弾のほうで、装甲を貫く種類だったうえに、陸の目標へ切り替えるまでに時間がかかりました。
降伏展示室
砦の中に降伏展示室が別にあります。1942年の英軍の降伏と1945年の日本軍の降伏、二つの場面を蝋人形で再現し、映像が一緒に流れています。同じ部屋で二つの場面を続けて見る組み立てなので、その間の3年七か月という時間が形をもって残ります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開く時間 | 毎日09:00〜18:00 |
| 展示の開始 | 10:00 |
| 最終入場 | 17:30 |
| 料金 | 国籍に関係なく無料 |
| 所要 | 1時間半から2時間 |
| 場所 | セントーサのシロソ・ポイント地図 |
島の中ではビーチ駅から出るバスでシロソ・ポイントまで行きます。島に入る方法と費用はセントーサへの行き方に、島全体の見どころはセントーサガイドにまとめてあります。砦の時間はセントーサ公式の案内で確認できます。

9. スカイウォークと無料の案内、金曜の夜の回
砦へ上がる道そのものが木の高さの歩道です。こちらも無料で車椅子でも通れます。
シロソ・ポイントから砦までは丘を上ります。その道にスカイウォークが架かっています。長さは百八十一メートルで、地上11階の高さまで上がります。エレベーターがあるので階段を使わずに済み、エレベーターの運行が終わっても横の階段から上がれます。歩いて20分から30分ほどで、上からは海と砦が一緒に見えます。
案内と夜の回
| 種類 | いつ | 料金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 無料の案内 | 毎月第二・第三土曜の11:00と15:00 | 無料 | スカイウォークのロビー集合。先着順です |
| 音声の案内 | 開いている時間帯 | 有料 | スマートフォンで聞きます |
| 夜の回 | 金曜20:00〜21:30 | 1人90シンガポールドル | 4人以上の予約で半額になります |
| スカイウォークのエレベーター | 毎日09:00〜22:00 | 無料 | 止まっても階段で上がれます |
夜の回は灯油ランプをひとつ持った案内人について暗い通路を回ります。90分かかり、最少2人から最大10人まで受け付けます。到着は開始の15分前です。金額だけを見ると高く感じますが、4人以上で予約すると半額になるので、連れがいる場合は見え方が変わります。
持っていくもの
砦の中は屋外と屋内が混ざり、地下通路は足元が暗いです。滑りにくい靴が楽です。飲み物は島の中で買えますが砦の中に売店はないので、上る前に用意しておくほうがよいです。午後の遅い時間に行くと最終入場を過ぎやすくなります。
10. クランジ戦没者墓地と、名前の刻まれた壁
墓が四千を超え、その奥の壁には墓のない20000人以上の名前が刻まれています。入場は無料です。
島の北端、ウッドランズ・ロードにあります。もとは日本軍が置いた捕虜収容所で、亡くなった捕虜は収容所の裏の丘に葬られました。戦後にその丘が連合軍の恒久的な墓地に定められ、シンガポール各地とサイゴンにあった軍人の墓がここへ移されました。
坂を上ると白い墓標が並び、その上にシンガポール記念碑が立っています。墓を持たないまま亡くなった人たちのために建てられたもので、十二枚の壁に名前がびっしりと刻まれています。上から見ると戦闘機の輪郭に見えるよう設計されました。壁の前に立って名前をいくつか読んでみると、この一覧の長さが違って見えてきます。
行き方
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | ウッドランズ・ロード9番地地図 |
| 地下鉄 | 南北線クランジ駅から170番か178番のバス |
| 市内から | 40分を超えます |
| 料金 | 無料 |
| 開く時間 | 日中は開いています |
| 所要 | 40分から1時間 |
すぐ隣のクランジ国立墓地
戦没者墓地のすぐ外にクランジ国立墓地があります。国に大きく貢献した人のために設けられた場所で、ユソフ・イシャクとベンジャミン・シアーズという2人の元大統領が眠っています。二つの墓地は歩いて行き来できます。
この一帯は開発の進んでいない北側で、日差しが強く遮るものが少ないです。帽子と水を持ち、朝の早い時間か午後の遅い時間に行くとかなり楽になります。
11. ラブラドール自然保護区に散らばる砲台
海沿いの公園の中に海岸砲台の跡が散らばっています。無料で、いつ行っても入れます。
地下鉄ラブラドール・パーク駅地図から歩いて入ると、海の見える公園に出ます。この岬にも港を守るための砲台が置かれていて、砲座の跡と復元された構造物が遊歩道のわきに残っています。本土で一般の人が近づける唯一の岩の海食崖もこの公園の中にあります。
公園としてよく手が入っているので、戦跡を目当てに来るというより、海辺を歩いていて出会うという感じに近いです。鳥が多く、木陰が続くので真昼でも歩けます。
今は通れない道があります
公園の西側にあるベルラヤ・クリークの木道は改修工事で閉まっています。マングローブの間を抜ける道でここを目当てに来る人が多いので、出かける前に知っておくと無駄がありません。再開の時期は公園の掲示に出ます。ほかの遊歩道と砲台の跡はそのまま開いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 地下鉄 | サークル線ラブラドール・パーク駅 |
| 料金 | 無料 |
| 見られるもの | 砲台の跡・龍牙門の複製・海食崖・海沿いの遊歩道 |
| 今閉まっている場所 | ベルラヤ・クリークの木道 |
| 所要 | 1時間ほど |
公園の中に遊具が2か所とトイレ、飲み物を買える場所があります。子ども連れでも間が持ちます。
12. 市街の記念碑は歩いてつながります
市民戦争記念碑地図とエスプラネード公園の記念碑は、歩いて10分ほどの範囲に集まっています。どれも無料で時間の制限がありません。
ビーチ・ロードの公園に、白い柱が四本並んで立っています。市民戦争記念碑で、日本占領期に亡くなった民間人のためにシンガポールで最初に建てられた記念物です。四本の柱は華人、マレー人、インド人、ユーラシアンの四つの社会を表しています。
この記念碑が建てられた経緯があります。開発の基礎工事の途中で各地から集団埋葬地が見つかり、シグラップの一帯だけで40か所を超えました。シンガポール中華総商会が遺骨の収容と改葬を引き受け、募金の委員会を作って記念碑を建てました。それまでシンガポールの戦争記念物は軍人のためのものだけでした。
エスプラネード公園のほう
そこから川のほうへ歩くとエスプラネード公園に出ます。大理石で建てられたリム・ボセン記念碑地図があり、その横に二つの世界大戦の戦没者を悼むセノタフが立っています。セノタフは国家記念物に指定されています。もう少し進むとインド国民軍の記念標識があります。
| 記念物 | 場所 | 誰のために |
|---|---|---|
| 市民戦争記念碑 | ビーチ・ロードの戦争記念公園 | 占領期に亡くなった民間人 |
| リム・ボセン記念碑 | エスプラネード公園 | 抵抗組織で活動し捕らわれて亡くなった人物 |
| セノタフ | エスプラネード公園 | 二つの世界大戦の戦没者 |
| インド国民軍の標識 | エスプラネード公園 | 占領期にここにあった記念物の跡 |
4か所を見るのに30分あれば足ります。シティホール駅かエスプラネード駅で降りてください。夕方に歩くと暑さがやわらぎ、そのまま市内の街歩きへつなげられます。

13. 検問の跡と、市街に点在する標識
チャイナタウンの真ん中に標識が一枚立っています。今は商業施設とホーカーセンターのある場所です。
アッパー・クロス・ストリートのホンリム・コンプレックスの前に解説の標識があります。占領が始まってまもなく、この一帯がまるごと検問の区域になりました。サウスブリッジ・ロードからニューブリッジ・ロードまで有刺鉄線が張られ、エルギン橋、ノースブリッジ・ロード、クレタ・アヤーの縁までが囲われました。男性たちが呼び出されて列に並び、通った人は解放され、通らなかった人はトラックに乗せられて郊外へ運ばれました。
今そこに行くと、人が昼食をとり買い物をする普通の商業施設があります。標識に気づかず通り過ぎる人がほとんどです。チャイナタウンを歩く予定があるなら、少し足を止める価値があります。
市街のほかの標識
| 場所 | 今あるもの |
|---|---|
| 検問所の跡 | アッパー・クロス・ストリートの商業施設前の標識 |
| 旧キャセイ・ビル | ハンディ・ロードの映画館の建物。占領期に放送と宣伝に使われました |
| 旧憲兵隊東地区本部 | オーチャード・ロードの入り口にあるYMCAの建物 |
| 旧セント・ジョセフ校 | ブラスバサ・ロードの旧美術館の建物。今は見学できません |
旧セント・ジョセフ校の建物は長くシンガポール美術館が使っていた場所です。美術館はタンジョンパガー側へ移り、ブラスバサの本館は今のところ入れません。外から建物を眺めることになります。
14. 国立博物館で前後をつなぐ
2階に日本占領期の常設展示があります。毎日開くので月曜でも行けます。
戦跡をいくつも見ていると、出来事どうしが離れて感じられることがあります。上陸がどこから始まり、なぜ十日ほどで市街まで迫られたのか、占領の3年七か月に人々が何を食べどう暮らしたのか。それを順に見るなら国立博物館地図がいちばん通りやすいです。スタンフォード・ロードの白いドームの建物です。
占領期の展示は物と証言で組み立てられています。配給券や軍票、人が隠して持っていた写真などです。展示室そのものが暗く作られていて、前後の展示とは雰囲気が変わります。
料金と時間
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | スタンフォード・ロード93番地 |
| 地下鉄 | ブラスバサ・ベンクーレン・ドービーゴート |
| 開く時間 | 毎日10:00〜19:00 |
| 切符の販売終了 | 18:00 |
| 最終入場 | 18:30 |
| 旅行者の大人 | 20シンガポールドル |
| シニアと学生 | 15シンガポールドル |
| 子ども | 満6歳以下は無料 |
毎月第一土曜と第一・第三木曜は九時に開きます。人の少ない時間帯なので展示をゆっくり見られます。建物が保存と改修の工事中で一部の空間が閉まることがあるため、行く前に確かめておくと安心です。
15. パダンと旧市庁舎の階段
英軍が降伏した場所と日本軍が降伏した場所が、市街の中で歩いてつながります。パダンと旧市庁舎は隣り合っています。
パダンは市街の真ん中にある芝生の広場です。陥落の直後、ここに集められたヨーロッパ系の民間人がチャンギ方面の抑留所まで歩いていきました。そして3年半後、同じ場所のすぐ横で逆向きの署名が行われます。戦争が終わり、日本軍の降伏文書の署名式が旧市庁舎の正面階段で開かれました。
旧市庁舎の建物は旧最高裁の建物と合わせて、今はナショナル・ギャラリー・シンガポールになっています。中に入ると署名式の階段とその上の空間を見られます。美術館は有料で、パダンと階段の前は無料です。
この一帯で一緒に見るもの
| 場所 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|
| パダン | 無料 | 芝生の広場です。試合があるときは入れません |
| 旧市庁舎の階段 | 無料 | 建物の前までは自由に行けます |
| ナショナル・ギャラリーの館内 | 有料 | 美術館の入場券が要ります |
| セント・アンドリュー大聖堂 | 無料 | 戦闘中は臨時の病院として使われました |
セント・アンドリュー大聖堂はパダンのすぐ横にある白い聖堂です。陥落の直前の数日間、負傷者を受け入れる臨時の病院になりました。礼拝の時間でなければ中に入れます。
この4か所は歩いて15分ほどで回れます。市民戦争記念碑とエスプラネード公園も同じ歩きの範囲にあるので、市街の半日で中心部の戦跡はおおむね見終わります。
16. セラングーンの日本人墓地公園
東南アジアでもっとも古く、もっとも大きい日本人墓地です。朝七時から夕方七時まで開いていて無料です。
セラングーン・ガーデンズの住宅地の奥にあります。始まりは十九世紀の終わりで、当時はシンガポールで亡くなった日本人を葬る共同墓地でした。占領期には軍政の設けた団体が管理し、今はシンガポール日本人会が世話をしています。
中は静かで木が多く、墓石のあいだの道を歩くと、十九世紀にここへ来て暮らした人たちの名前と、戦争の時期に関わる碑が並んで出てきます。ほかの戦跡とは性質が違う場所なので、何を見に行くのかを決めてから行くほうが落ち着いて過ごせます。
行く前に
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | チュアン・ホー・アベニュー43番地地図 |
| 開く時間 | 毎日07:00〜19:00 |
| 料金 | 無料 |
| 行き方 | セラングーン・ガーデンズ方面のバスで降りて歩きます。近くに駅はありません |
| 所要 | 30分ほど |
住宅地の中なので公共交通では少し手間がかかります。車を呼ぶほうが早いです。現役の墓地ですから、服装と声の大きさに気を配ってください。
17. ブキバトック、パシルパンジャン、アレクサンドラ病院
3か所とも無料の屋外で、標識か建物の外観だけが残っています。そのために時間を取るより、近くへ行くときに寄る場所です。
ブキバトックの丘には、かつて日本軍が建てた慰霊の碑がありました。今その場所には標識があり、ロロン・スアイの道から上がります。ただしブキバトック自然公園の遊歩道が整備工事で閉まっていて、近づける範囲が限られることがあります。公園の入り口の掲示を先に見てください。
パシルパンジャン・ロードとサイエンスパーク・ロードの角には機関銃の陣地が残っています。30年代に海岸防衛を強めたときに、射線が互いに重なるよう一定の間隔で置かれたもののひとつです。マレー連隊の受け持ち区域の中にあり、弾薬庫と軍病院を守る位置でした。今は大通りの歩道からそのまま見えます。
アレクサンドラ病院
アレクサンドラ・ロードの病院は今も患者を受け入れています。もとは英軍の病院として開き、陥落の前日に日本軍が構内へ入って、二日のあいだに患者と医療従事者300人近くが亡くなりました。戦後にふたたび英軍が使い、70年代にシンガポール政府へ移りました。
病院なので見学の施設はありません。正門のあたりに案内があり、建物と庭を外から見ることになります。患者と家族が行き来する場所ですから、静かに歩いてください。
| 場所 | 料金 | 今の状態 |
|---|---|---|
| ブキバトックの丘の標識 | 無料 | 公園の遊歩道が整備中で近づけないことがあります |
| パシルパンジャンの機関銃陣地 | 無料 | 大通りのわきにそのまま残っています |
| アレクサンドラ病院 | 無料 | 稼働中の病院です。外から見るだけです |
18. チャンギ海岸とポンゴル海岸、今は公園です
どちらの海岸も虐殺のあった場所で、今は人がバーベキューをする公園です。標識が立っています。
チャンギ・ビーチ・パーク地図の岬の近くに案内の標識があります。検問で選り分けられた人たちがこの海岸へ運ばれました。今はバーベキューの炉が並び、子どもの遊具があり、沖にプラウ・ウビンが見えます。同じ砂浜に二つのことが重なっています。
ポンゴル海岸にも同じような標識があります。こちらは行きにくく、周りに設備も多くありません。チャンギのほうを見たなら、あらためて足を延ばす理由は大きくありません。
東の一日にまとめるなら
チャンギ礼拝堂博物館から始めてジョホール砲台を見て、チャンギ・ビーチ・パークで標識を見てから海を眺めて休むという順が自然です。公園の中に食事のできる場所と自転車の貸し出しがあるので、時間の調整がしやすいです。チャンギ空港が近いので、最終日の予定にも収まります。
19. 入れない場所を知っておくと日程が縮みます
リストのかなりの部分は今も軍が使う土地か、刑務所か、空港です。先に外しておくと無駄足がありません。
旅行の案内を調べていると、上陸地点や飛行場の名前がそのまま出てくることがあります。その多くは実際には行けません。とくに侵攻の始まった北西の海岸は実弾射撃場の中にあり、テンガとセンバワンは空軍の施設です。セレターは民間の空港になりましたが、旧飛行場を見学できる場所ではありません。
外してよい場所
| 名前 | 今は |
|---|---|
| サリンブン海岸・リムチューカン上陸地点 | 実弾射撃場の区域です |
| テンガ飛行場 | 空軍基地です |
| センバワン飛行場・海軍基地 | 軍の施設と港湾です |
| セレター飛行場 | 今はセレター空港です |
| チャンギ刑務所 | 稼働中です。旧正門と塀だけが道から見えます |
| チャンギの兵舎 | 軍の区域です |
| ビーチ・ロード・キャンプ | 再開発で姿が変わりました |
| 旧カラン飛行場 | 再開発の区域の中にあります |
| アマケン村・ジュロン=クランジ防衛線 | 残っていません |
チャンギ刑務所の旧正門と塀、監視塔は国家記念物に指定されています。アッパー・チャンギ・ロード・ノースを通るときに見えますが、その前に長く立ち止まったり写真をたくさん撮ったりするのは控えるほうがよいです。
20. 料金は国籍で変わります
屋内展示はシンガポール国民と永住者が無料で、旅行者は別に払います。屋外の戦跡はどの国籍でも無料です。
シンガポールの国立施設はたいていこの仕組みです。住民には税で運営する施設を開いておき、旅行者からは入場料を受け取ります。現地のブログに無料と書かれている場所でも、旅行者には料金があることがあるのはそのためです。
旅行者が実際に払う金額
| 施設 | 大人 | シニアと学生 | 子ども |
|---|---|---|---|
| 国立博物館 | 20シンガポールドル | 15シンガポールドル | 満6歳以下は無料 |
| バトルボックス(音声付き) | 20シンガポールドル | 設定がありません | 満5歳から17歳は15シンガポールドル |
| チャンギ礼拝堂博物館 | 9シンガポールドル | 7シンガポールドル | 満6歳以下は無料 |
| リフレクションズ・アット・ブキッチャンドゥ | 7シンガポールドル | 5シンガポールドル | 満6歳以下は無料 |
| 旧フォード工場 | 7.13シンガポールドル | 同じです | 満6歳以下は無料 |
| バトルボックス(基本) | 無料 | 無料 | 無料 |
| フォート・シロソ・クランジ・日本人墓地公園 | 無料 | 無料 | 無料 |
家族券が得になる場合
チャンギ礼拝堂博物館とリフレクションズ・アット・ブキッチャンドゥには家族券があります。最大5人まで入れて、大人は3人まで含められます。大人3人で行かれるなら一枚ずつ買うより安くなります。2人なら一枚ずつのほうが得です。
この2か所は現金を受け取りません。旧フォード工場はクレジットカードとNETSに対応し、アメックスとダイナースは使えません。旅の出費を抑える方法は節約ガイドにまとめてあります。
21. 散らばった場所を半日ずつにまとめる
地域をひとつ決めて、その中で3か所から4か所を見る組み方がいちばん楽です。島の両端を同じ日に入れると移動だけで終わります。
クランジは北端、チャンギは東端です。二つを同じ日に入れると、地下鉄で過ごす時間が見学の時間より長くなります。南のブキッチャンドゥとラブラドール、市街のバトルボックスと記念碑は、それぞれ近くに集まっていて歩いてつながります。
地域ごとに
| 地域 | 回る順 | 時間 |
|---|---|---|
| 東 | チャンギ礼拝堂博物館 → ジョホール砲台 → チャンギ・ビーチ・パーク | 半日 |
| 南 | ブキッチャンドゥ → キャノピーウォーク → ケントリッジ公園 → ラブラドール | 半日 |
| 市街 | 国立博物館 → バトルボックス → パダンと旧市庁舎 → 市民戦争記念碑 → エスプラネード公園 | 一日 |
| セントーサ | スカイウォーク → フォート・シロソ → 降伏展示室 | 半日 |
| 北 | クランジ戦没者墓地 → クランジ国立墓地 | 半日(移動が長いです) |
| 西 | 旧フォード工場 → ブキティマ | 半日 |
二日あればどこまで
二日使えるなら、一日目を市街にあてて、二日目に東か南のどちらかを選びます。市街は歩いてつながり屋内が多いので、雨が降っても進められます。三日目があればクランジを入れます。地下鉄をよく使うことになるので、交通ガイドでカードと運賃を先に確かめておくと安心です。
シンガポールが初めてで日数が短い場合は、この話題に一日を丸ごと使うより、市街の半日だけ入れるほうをおすすめします。3日間の日程にほかの見どころとの混ぜ方をまとめてあります。
22. 子どもと行くとき、それから服装
フォート・シロソと屋外の戦跡は子ども連れでも進めやすいです。虐殺を正面から見せる展示は年齢を見て決めるほうがよいです。
フォート・シロソは大砲のそばに立ち、地下の通路を歩く組み立てなので子どもがよくついてきます。スカイウォークにはエレベーターがあるのでベビーカーでも上がれます。ラブラドールとケントリッジ公園には遊具と歩道があり、歴史の部分の合間に休めます。
いっぽうチャンギ礼拝堂博物館、リフレクションズ・アット・ブキッチャンドゥ、市民戦争記念碑は収容と民間人の死を正面から見せます。年齢が上のお子さんなら一緒に話しながら見られますし、小さいお子さんならどういう場所かを先に伝えておくと落ち着きます。バトルボックスは階段と狭い通路があり、ベビーカーでは進めません。
持ち物
| 持ち物 | 理由 |
|---|---|
| 歩きやすい靴 | ブキッチャンドゥは上り坂で、砦の地下通路は滑ります |
| 帽子と水 | クランジとジョホール砲台は日陰がほとんどありません |
| 薄い羽織り | 屋内の展示室は冷房が強めです |
| カード決済の手段 | 国家文化遺産庁の展示館は現金を受け取りません |
| 傘 | 屋外が長く、にわか雨に遭いやすいです |
墓地と記念碑では静かに歩き、墓標の上に物を置いたり、その前で大きく笑ったりしないようにします。写真はたいてい撮れますが、展示室でのフラッシュは禁じられている場所が多いです。家族での過ごし方は子どもと行くシンガポールにまとめてあります。
23. いつ行くとよいか、そして2月15日
屋外をよく歩く話題なので、朝の早い時間か午後の遅い時間が楽です。2月15日の夕方には全国でサイレンが鳴ります。
クランジ、ジョホール砲台、チャンギ海岸は日陰が少ない場所です。真昼にこの三つを続けて歩くと消耗します。九時に始めて正午までに屋外を終え、午後に屋内展示へ移る順が無理がありません。朝の早い時間の動き方は早朝のシンガポールにあります。
国民防衛の日に起きること
1942年2月15日にシンガポールが陥落し、その日付を毎年国民防衛の日として守っています。祝日ではないので店も地下鉄も普段どおりです。ただし夕方六時20分に全国の警報サイレンが1分間鳴ります。知らずにいると驚きますが訓練の合図です。この時期は学校や機関の行事が重なり、展示館の人出が普段より多くなります。
日付でたどると
| 日付 | 起きたこと | どこで見られるか |
|---|---|---|
| 194一年12月8日 | マラヤとシンガポールに戦争が来ました | 国立博物館・旧フォード工場 |
| 1942年2月8日の夜 | 北西の海岸で上陸が始まりました | クランジ・展示の中でのみ |
| 1942年2月13日 | パシルパンジャンの尾根で戦いが起きました | ブキッチャンドゥ・ケントリッジ |
| 1942年2月15日 | 降伏文書に署名しました | 旧フォード工場・バトルボックス・フォート・シロソ |
| 1942年2月下旬 | 検問と虐殺が続きました | アッパー・クロス・ストリートの標識・チャンギ海岸・市民戦争記念碑 |
| 1945年9月12日 | 日本軍が降伏文書に署名しました | 旧市庁舎の階段・フォート・シロソの降伏展示室 |
この順にたどると一日では収まらず二日かかります。一日しかない場合は、旧フォード工場から始めてバトルボックスを見て、旧市庁舎の階段で終える順にすると話がつながります。
🎡観光・遊び51
🍜グルメ4
🏨宿泊10
🚇移動・交通4
🧭旅のヒント16
よくある質問
屋内の展示ならチャンギ礼拝堂博物館、屋外ならクランジ戦没者墓地です。
チャンギ礼拝堂博物館は連合軍の捕虜と民間抑留者が置かれた地区にあり、収容所の中で建てられた礼拝堂を再現しています。展示が人の暮らしを追う組み立てなので、前提の知識がなくても読み進められます。クランジ戦没者墓地は墓が四千を超え、その奥の壁に墓のない20000人以上の名前が刻まれています。2か所は島の反対の端にあるため、同じ日にはまとめられません。
国立博物館、フォート・シロソ、クランジ戦没者墓地、日本人墓地公園は月曜も開きます。ほかの屋内展示は休みます。
チャンギ礼拝堂博物館とリフレクションズ・アット・ブキッチャンドゥは月曜休館ですが、月曜が祝日にあたる日は開きます。旧フォード工場とバトルボックスも月曜に休みます。屋外の戦跡は曜日に関係なく行けます。ジョホール砲台、市民戦争記念碑、エスプラネード公園の記念碑、ラブラドール自然保護区とケントリッジ公園がそれにあたります。月曜が一日しかない日なら、午前にフォート・シロソ、午後に市内の記念碑という組み方が残ります。
屋外はほとんど無料で、屋内展示は旅行者だけが払います。いちばん高いのが国立博物館です。
チャンギ礼拝堂博物館は旅行者の大人が9シンガポールドル、シニアと学生が7シンガポールドルです。リフレクションズ・アット・ブキッチャンドゥは7シンガポールドルと5シンガポールドルです。旧フォード工場は税込み7.13シンガポールドルの1種類です。国立博物館は大人20シンガポールドルです。クランジ戦没者墓地、フォート・シロソ、日本人墓地公園、ジョホール砲台はどの国籍でも無料です。バトルボックスは基本の見学が無料ですが予約が必要です。
無料の見学でも予約が要ります。時間帯ごとに入れる人数が決まっています。
無料枠は公式の予約ページでだけ配られます。当日に並んで待つ仕組みはありません。オンラインで先に時間帯を押さえます。40分の音声ガイドと映像室2か所が付く有料の見学が別にあり、こちらは旅行者の大人が20シンガポールドルです。満4歳以下は無料で入れますが音声機器と眼鏡は付きません。満12歳以下は料金を払った大人と一緒に入ります。
砦もトンネルもスカイウォークも無料です。セントーサ島に入る費用だけが別にかかります。
フォート・シロソはシンガポールに残る唯一の保存された海岸砲台で、入り口で料金を取りません。降伏展示室、地下の弾薬庫、海岸砲まで含めて見られます。砦へ上がるスカイウォークは長さ百八十一メートル、地上11階の高さまで上がり、こちらも無料で車椅子でも通れます。島に入る方法と費用はセントーサへの行き方にまとめてあります。
屋外の戦跡とフォート・シロソなら無理がありません。虐殺を正面から扱う展示は年齢を見て選ぶほうがよいです。
フォート・シロソは地下のトンネルを歩き、大砲のそばに立てるので子どもが飽きません。スカイウォークにはエレベーターがありベビーカーでも上がれます。ラブラドールとケントリッジ公園には遊具と休める場所があります。一方でチャンギ礼拝堂博物館、リフレクションズ・アット・ブキッチャンドゥ、市民戦争記念碑は収容所の暮らしと民間人の死を正面から見せます。小さいお子さんと行かれるなら、どういう場所かを先に話しておくほうがよいです。バトルボックスは階段と狭い通路があり、ベビーカーでは進めません。
地下鉄クランジ駅からバスで二停留所ほどです。住所はウッドランズ・ロード9番地です。
南北線のクランジ駅を出て170番か178番のバスに乗ると、墓地の入り口の向かいで降ります。市内からは40分を超える北の端です。墓地のすぐ外にクランジ国立墓地があり、2人の元大統領が眠っています。入場は無料で、日中は開いています。日陰が少ないので帽子と水を持っていくほうがよいです。
地域をひとつに絞れば3か所から4か所です。島の両端を同じ日に入れると移動だけで終わります。
東はチャンギ礼拝堂博物館とジョホール砲台、チャンギ海岸の標識をまとめて半日です。南はリフレクションズ・アット・ブキッチャンドゥとケントリッジ公園、ラブラドールが歩いてつながります。市内はバトルボックスと市民戦争記念碑、エスプラネード公園、国立博物館が徒歩圏です。北のクランジと西の旧フォード工場は、それぞれ別の日に組むほうが無理がありません。
ダウンタウン線のヒューム駅、1番出口から徒歩3分です。
ヒューム駅は最近できた駅なので、少し前の案内にはまだビューティーワールドやヒルビューでバスに乗り換えるように書かれています。今は乗り換えが要りません。バスで行かれる場合はアッパー・ブキティマ・ロードを通る67番、75番、170番、171番、173番、178番、184番、961番が停まります。この建物が、英軍が降伏文書に署名した場所です。
2月15日が国民防衛の日です。その日の夕方、全国でサイレンが鳴ります。
1942年2月15日にシンガポールが陥落し、その日付を毎年こう呼んで守っています。祝日ではないので店も地下鉄も普段どおりです。夕方六時20分に全国の警報サイレンが1分間鳴ります。知らずにいると驚きますが訓練の合図です。この時期は学校や機関の行事があり、展示館の人出が普段より多くなります。
見られません。今も刑務所として使われています。
占領期に民間人の抑留所として使われたチャンギ刑務所は、現在も稼働中の施設のため立ち入れません。旧建物のうち正門と塀、監視塔が国家記念物に指定されていて、アッパー・チャンギ・ロード・ノース沿いから見えます。収容所の話は近くのチャンギ礼拝堂博物館の展示で見ることになります。2か所のあいだはバスで数停留所あり、歩ける距離ではありません。