プラウ・ウビン日帰り完全ガイド|バムボート・自転車・チェックジャワ湿地の回り方

プラウ・ウビンは、シンガポールにいながら1960年代の島の暮らしを覗ける、パスポート不要の日帰り先です。バムボートの乗り方から自転車レンタル、チェックジャワ湿地の歩き方、イノシシとの付き合い方まで、渡る前に知っておきたいことをまとめました。

2026年7月更新
プラウ・ウビン日帰り ひと目で
何がある?クルマなしの素朴な島。ケランポン集落・チェックジャワ湿地地図・マウンテンバイク公園
行き方チャンギ・ポイント・フェリーターミナル地図からバムボート、約10分、片道約S$4(現金のみ)、時刻表なし(約12人集まり次第出発、おおむね朝6時〜夜19時)
パスポート・ビザ不要。今も法律上シンガポール領内
島内の移動桟橋でレンタサイクル(約S$8〜25/日、現金)が基本
目玉チェックジャワ湿地の遊歩道(干潮前後がベスト)と高さ21mのジェジャウィ・タワー地図
お金シンガポールドル。島内は現金のみでATMなし
向いている人家族連れ・サイクリスト・自然や歴史好き。冷房や快適さ重視の旅には不向き
ベストシーズン通年、平日午前が最も静か。週末の混雑と暑さを避けるなら早朝出発が有利
🎫 フェリー・自転車込みのウビン観光ツアーをKlookで比較する

アフィリエイトリンクです。予約いただいても追加費用は発生せず、当サイトの運営に役立つ形でわずかな手数料をいただくことがあります。

プラウ・ウビンは、シンガポール北東沖に今も残る、クルマの走らない素朴な島です。高床式のケランポン集落から、シンガポール屈指の干潟生態系を持つチェックジャワ湿地、本格的なマウンテンバイク公園まで、バムボートでわずか10分の距離に凝縮されています。パスポートも査証も不要な島内は自転車移動が基本で、旅程全体はシンガポール旅行ガイドから組み立てられます。

水辺の対岸から見たプラウ・ウビンの集落
夕暮れ時、対岸から見たプラウ・ウビンの桟橋近くの集落です。今も人が暮らす家がここにあります。

1. プラウ・ウビンは日帰りで行く価値がある?

あります。ただし冷房の効いた快適さより、自然と昔ながらの暮らしの雰囲気を求める人向けです。

プラウ・ウビンはシンガポール北東沖に浮かぶ、車の走らない素朴な島です。高床式のケランポン(伝統家屋)が今も残る集落、シンガポール屈指の干潟生態系を持つチェックジャワ湿地、本格的なマウンテンバイク公園まで、小さな島に詰め込まれています。バムボートの往復運賃だけならおよそS$8で、自転車を借りなければ日帰りの費用は驚くほど低く抑えられます。

向いているのは家族連れ、サイクリスト、自然や1960年代のシンガポールの面影に興味がある人です。逆に、モールやAC完備の観光地、決まった時刻表通りに動く旅を好む人にはあまり向きません。桟橋を離れれば日陰の少ない道が続き、暑さと虫、そして現金払いが前提の島だからです。シンガポール全体の旅程はシンガポール旅行ガイドから組み立ててみてください。

2. 行き方:チャンギ・ポイントからのバムボート

プラウ・ウビンへ渡る手段は、チャンギ・ポイント・フェリーターミナル発の「バムボート」だけです。定期便ではなく、乗客がある程度集まり次第出発する乗合ボートです。

バムボートは小型のエンジン付きボートで、おおむね朝6時から夜19時ごろまで、乗客がおよそ12人集まるたびに出航します。決まった時刻表はなく、人が少ない時間帯や営業時間外に渡りたい場合は、割高な料金でボートを貸し切る形になります。所要時間は約10分と短く、あっという間に対岸の桟橋に到着します。

運賃は片道おおよそS$4(現金のみ)。自転車を持ち込む場合はさらにS$2〜4ほど加算されます。両替や小銭切れに備えて、小額紙幣や硬貨を用意しておきましょう。帰りの便で桟橋にボートが見当たらない場合は、NParksのヘルプライン(1800-471 7300)に連絡すれば対応してもらえます。

現金のみ・時刻表なし。バムボートはクレジットカードや電子マネーに対応していません。小額紙幣を多めに持参し、「何時のボートに乗る」という発想ではなく「人が集まったら出る」という前提で予定を組みましょう。

3. チャンギ・ポイント・フェリーターミナルへの行き方

MRTでタナメラ駅まで行き、バス2番に乗り換えてチャンギ・ビレッジ・バスターミナルへ、そこから徒歩約3分でフェリーターミナルに着きます。

  • MRTでタナメラ駅へイーストウエストラインでタナメラ(Tanah Merah)駅まで移動します。
  • バス2番に乗り換えタナメラ駅前からバス2番でチャンギ・ビレッジ・バスターミナルまで向かいます。バス29番・59番も同エリアを経由します。
  • 徒歩でフェリーターミナルへバスターミナルから徒歩約3分でチャンギ・ポイント・フェリーターミナルに到着します。

本島側のこうした移動には交通系ICカードが使えますが、渡ったあとのバムボートは基本的に現金払いになる点は覚えておいてください。本島の交通手段全般はシンガポールの交通ガイドにまとめています。

チャンギ・ポイント・フェリーターミナルに停泊するバムボート
プラウ・ウビンへの唯一の足であるバムボートは、チャンギ・ポイントから約10分で島に到着します。

4. 島内の移動:自転車・徒歩・乗り合いバン

プラウ・ウビンに車はありません。移動の主役はレンタサイクルで、徒歩や村人が運行する乗り合いバンも選択肢になります。

島は半日で主要スポットを回れるほどコンパクトですが、歩いて隅々まで回るには広すぎるという、絶妙な大きさです。そのため大半の訪問者は桟橋近くの店でレンタサイクルを利用します。店はおおむね朝8時から夜18時まで営業し、予約は不要、現金払いが基本です。バスケット付きのシングルギア自転車ならおよそS$8〜15/日、Polygonやトリンクスといったブランドのギア付き・マウンテンバイクならおよそS$20〜25/日で、ヘルメットや飲料水が付くこともあります。値段は交渉の余地があることも多いです。

もっと良い自転車で回りたい場合は、本島側のチャンギ・ポイントで自転車を借りてバムボートに持ち込む方法もあります(追加のボート料金がかかります)。徒歩は近距離の見どころだけを回るなら十分ですが、チェックジャワ湿地やケタム・マウンテンバイク公園まで足を延ばすなら現実的ではありません。桟橋付近には村人が運行する乗り合いバンやタクシーも少数あり、定額で近場まで乗せてもらえることがあります。

移動手段目安の費用向いている人
レンタサイクル約S$8〜25/日(現金)大半の訪問者・半日〜丸一日で回りたい人
徒歩無料桟橋周辺だけ短時間で見たい人
乗り合いバン・タクシー定額(交渉制)自転車を避けたい人・荷物が多い人

5. チェックジャワ湿地:多くの人が訪れる理由

チェックジャワは島の東端に広がる干潟で、シンガポールでも屈指の生物多様性を誇る湿地生態系です。遊歩道を歩くだけで砂州、海草の潟、マングローブ、岩礁が一度に見られます。

ビジターセンターを起点に、コースタル・ループ(約600m)とマングローブ・ループ(約500m)からなる、合わせて約1kmの木道が整備されています。途中には高さ21mのジェジャウィ・タワーがあり、階段を上れば林冠越しに海までの眺めを楽しめます。エリア全体(ビジターセンター含む)は毎日朝7時から夜19時まで開いており、木道自体は朝9時から夕方17時までのアクセスとなります。

訪れるなら干潮の前後が断然おすすめです。潮が引くと砂州が広く現れ、普段は水面下にある生き物の痕跡や姿を観察しやすくなるためです。事前に潮汐表を確認しておくと当たり外れが減ります。かつてはガイド付きの「チェックジャワ・ボードウォーク・ツアー」が案内されていましたが、開催状況は時期によって変わり、メンテナンスのためポントゥーンボートを使うガイドツアーが休止されることもあります。特定のツアーが実施中だと決めつけず、出発前にNParksのプラウ・ウビン公式ページで最新情報を確認してください。

チェックジャワ湿地の木道とジェジャウィ・タワー
チェックジャワ湿地の木道は干潮前後に歩くと、干潟の生き物をより多く観察できます。

6. ケタム・マウンテンバイク公園:より本格的に楽しみたい人へ

ケタム・マウンテンバイク公園は約45ヘクタールの敷地に約10kmのトレイルを備えた、シンガポール初の本格マウンテンバイク公園です。

国際的なマウンテンバイク協会(IMBA)の基準に沿って設計されたトレイルは、初心者向けの緩やかなコースからテクニカルな上級者向けコースまで幅広く用意されています。桟橋で借りるシングルギアの街乗り自転車では対応しきれない区間も多く、本気で走り込みたい人はギア付き・サスペンション付きの自転車を選ぶか、走行区間を選んで挑戦するのが現実的です。

逆に、のんびり景色を楽しみたいだけの人は、無理にケタムまで足を延ばさず、集落周辺やチェックジャワへ向かう平坦な道を中心に回るほうが気持ちよく過ごせます。マウンテンバイク公園は目的意識のある寄り道として位置づけるとちょうどいいでしょう。

7. プアカ・ヒルと採石場跡

プアカ・ヒル地図は島内で最も標高の高い地点で、短いながらも急な坂を上りきると、島全体と旧採石場を見渡すパノラマが広がります。

登り自体はそれほど長くありませんが、勾配は油断できません。頂上からは緑に覆われた島の起伏と、点在する採石場跡の水面が一望できます。かつて花崗岩を切り出していたケタム、プカン、ケケック、ウビン、バライの各採石場は、今では静かな水たまりとなり、島の風景の一部になっています。

中でもプカン採石場はバードウォッチングの好スポットとして知られ、サイチョウ(ホーンビル)、サギ類、コサギ、タイヨウチョウなどが報告されています。双眼鏡があれば、水辺でしばらく足を止めてみる価値があります。

8. ジャーマン・ガール・シュラインとそのほかの見どころ

ケタム採石場の近くには、身元不明の若い女性の墓を祀る小さな祠、ジャーマン・ガール・シュラインがあります。歴史的事実というより地元の言い伝えとして知られています。

伝承によれば、第一次世界大戦中にイギリス軍によるドイツ人抑留を逃れようとした「ドイツ人少女」が1914年に命を落とし、その埋葬地がこの祠になったとされます。真偽が確認された史実ではなく、あくまで地元で語り継がれてきた物語として紹介するのが誠実な扱い方です。いつしかご利益を求める人々、特に賭け事の当たりを願う人々の参拝先となり、今も人形やおもちゃなどの供え物が並びます。ケタムのバイクトレイルから案内標識に沿って行くとたどり着けます。

ほかにも、数十種の蝶が集まると報告されるバタフライ・ヒルや、今も人が暮らす高床式の伝統家屋が並ぶケランポン集落など、静かな見どころが点在します。集落は観光地である前に生活の場ですので、写真を撮る際も住民への配慮を忘れないようにしましょう。

島の北岸からは対岸にコニー・アイランド(プラウ・スランゴール)が見えますが、ここはウビンから直接歩いたり自転車で渡ったりできる場所ではありません。本島側のプンゴル・ポイント方面から、西の入口橋とスランゴール貯水池のダムを使ってアクセスする、まったく別の自然公園です。同じ日にウビンとセットで回るのではなく、別日の訪問先として考えておくと計画が混乱しません。

プラウ・ウビンの舗装路を走る二人乗り自転車の旅行者
桟橋近くで借りたレンタサイクルで島を回るのが基本です。二人乗りのタンデム車も借りられます。

9. プラウ・ウビン日帰りのモデルプラン

桟橋周辺とチェックジャワを回るだけなら半日(約4時間)で十分、ケタム・マウンテンバイク公園やプアカ・ヒルまで足を延ばすなら丸一日を見ておくと余裕を持って楽しめます。

  • 朝、桟橋に到着できれば朝6〜7時台の早い便で渡り、自転車を借ります。この時間帯は列が短く、日差しもまだ穏やかです。
  • 集落を軽く見て回る桟橋近くのケランポン集落を自転車でひと回りし、朝食や飲み物を調達します。
  • チェックジャワ湿地へ木道を歩いて干潟の生態系とジェジャウィ・タワーからの眺めを楽しみます。潮見表で干潮の時間帯を事前に確認しておきましょう。
  • 半日で切り上げるか、延長するか判断ここまでで所要時間はおよそ4時間。時間と体力に余裕があれば、次のステップへ進みます。
  • ケタム・マウンテンバイク公園とプアカ・ヒルへ本格的なトレイルと島最高地点からの眺めを加えて、丸一日のペースに切り替えます。

自分で自転車を借りて現金でやり取りするのが、費用を抑えるうえでもっとも一般的で手軽な方法です。一方で、フェリーと自転車、ガイドまでまとめて事前に予約し、当日は現金の心配や行列の交渉をしたくないという人には、ツアー予約サービスを使う選択肢もあります。特に週末やレンタサイクル店が混みやすい時間帯には、事前予約の安心感が生きてきます。

フェリー・自転車込みのウビン観光ツアーを比較する
アフィリエイトリンクです。予約いただいても追加費用は発生せず、当サイトの運営に役立つ形でわずかな手数料をいただくことがあります。

10. 島で食べる(そして島の外で食べる)

島内の食事の選択肢は限られています。桟橋周辺に素朴なケランポン食堂や飲み物の屋台が点在する程度で、まとまった食事は別途本島側のケロン(海上いけす)レストランへ渡るのが定番です。

島内では、麺類やご飯もの、軽食や飲み物を出す小さな食堂が桟橋近くに数軒ある程度です。営業時間は短く不規則で、支払いは現金のみ。しっかりしたランチを期待するより、水と軽食を多めに持参しておくほうが安心です。

より本格的な海鮮を楽しみたいなら、チャンギ・ポイントから別のプライベートボートで向かうケロン(海上養殖いけす)レストランという選択肢があります。たとえばスミス・マリン・フローティング・レストランはチャンギから約15分の船旅で、養殖ムール貝などの海鮮を楽しめます。アンクル・タンズ・ケロンは炒め物中心の海鮮メニューをライスおかわり自由で提供しており、往復のプライベートボートはチャンギ・ポイントから1隻あたりおよそS$70とされてきました。いずれも事前予約が前提の、ウビンのバムボートとは別枠の体験として計画しましょう。

なお、シンガポールでよく知られるチェーン系海鮮店「ニュー・ウビン・シーフード」は、数十年前にプラウ・ウビンのケロンレストランとして始まったブランドですが、現在は本島側で営業しており、島内に店舗があるわけではありません。名前に「ウビン」とついているため混同しやすいポイントです。

11. 野生動物と安全対策

島にはイノシシが生息しており、食べ物のにおいに引き寄せられてサイクリストやピクニック中の人に近づくことがあります。危険性は基本的に低いものの、油断は禁物です。

イノシシへの対処。自転車のかごなどに食べ物を見えるところに置かない、餌を与えない、距離を保つ、追い詰めたり刺激したりしないことが基本です。特に子連れのメスには十分な距離を取りましょう。

そのほか、カニクイザル、マレーオオトカゲ、シリアカサイチョウをはじめとする野鳥なども報告されています。いずれも野生動物ですので、餌付けや接近は避け、距離を置いて観察するようにしてください。

基本的な野外行動の備えも欠かせません。開けたトレイルは日陰が少ないため日焼け対策を、虫よけスプレーを、そして島内で買える飲料水には限りがあるため多めの水分を持参しましょう。舗装されていない自転車道は路面が不安定な区間もあるため、丈夫な靴とスピードの出しすぎない走行を心がけてください。トイレは桟橋・集落周辺とチェックジャワのビジターセンターにありますが、それ以外の場所では設備が限られます。

プラウ・ウビンの旧採石場跡の水面とプアカ・ヒルからの眺め
花崗岩を切り出していた採石場跡は、今では静かな水面となって島の風景に溶け込んでいます。

12. お金・電波・実用情報

島内にATMはなく、支払いはほぼ現金オンリーです。通貨はシンガポールドルなので両替の必要はありませんが、小額紙幣を多めに用意しておく必要があります。

ボート運賃、自転車のレンタル、食堂での支払いはすべて現金が前提で、事前予約の一部ツアーを除けばカード決済はほとんど使えません。島内には両替所もATMもないため、渡る前に本島側で必要な現金を用意しておきましょう。通貨自体は本島と同じシンガポールドルなので、両替そのものは不要です。

携帯電波は自然保護区にあたるエリアを中心に、場所によって弱くなったり途切れたりすることがあります。事前に地図をオフラインで保存しておくか、ルートをメモしておくと安心です。SIMやプランはシンガポール本島と同じものがそのまま使えるため、eSIMの追加購入は基本的に不要です。

そして最大の実用ポイントは、プラウ・ウビンが今も法律上シンガポール領内にあるということです。パスポートも査証も、いかなる出入国手続きも必要ありません。この点はジョホールバル日帰りバタム&ビンタン島日帰りとの最大の違いで、思い立ったその日にふらりと出かけられる気軽さにつながっています。

13. 島でのキャンプ

プラウ・ウビンではNParksの許可を取れば宿泊キャンプができます。申請は最低2週間前までに行い、ジェルトン、ママム、エンドゥット・セニンの3か所が指定キャンプ地です。

シンガポール国民・永住者はAXSシステムから、短期滞在の観光客向けにはオンラインフォームから申請します。参加者は16歳以上であること、1つのテント許可につき最大6人まで、1申請者あたり月4日までという上限が設けられています。キャンプの区切りは朝9時から翌朝9時までで、いったん予約が確定すると雨天などの理由でもキャンセルや変更、返金はできません。

日帰りが基本の島ですが、もう少しゆっくり過ごしたい人にとっては選択肢の一つです。ただし予定を詰めすぎている旅程には不向きで、天候リスクも自分で受け入れる前提で計画してください。

プラウ・ウビンで見られるサイチョウなどの野鳥
サイチョウをはじめ、島にはさまざまな野鳥や野生動物が生息しています。

14. ベストシーズンはいつ?

プラウ・ウビンは通年訪れられますが、雨の日はトレイルがぬかるみ、晴れた日は日陰の少ない道が続きます。涼しく乾いた早朝スタートが理想的です。

季節による大きな休業はなく、一年を通して訪問できます。ただし雨のあとは未舗装路が滑りやすくなり、逆に晴天が続くと開けた道の照り返しが強くなります。天気予報を見て、できるだけ雨の直後を避けるのが無難です。シンガポールを訪れるベストシーズンの記事も合わせて確認しておくと、旅程全体の計画がしやすくなります。

平日は週末に比べて明らかに空いており、レンタサイクル店の行列もほとんどありません。週末や学校休みの時期は桟橋周辺のレンタサイクル店に列ができやすいため、ボートの運行が始まる朝6〜7時ごろに合わせて早めに渡ると、混雑と暑さの両方を避けられます。

15. 初めての人がやりがちな失敗

プラウ・ウビンで多い失敗は、現金を持たずに渡ってしまうこと、そして時刻表があると思い込んでしまうことです。

ありがちな失敗実際のところ
現金を持たずに渡る島内はほぼすべて現金のみ。ATMもない
水や日焼け対策を軽視する開けたトレイルは日陰が少なく、飲料水も買える場所が限られる
決まった時刻表があると思い込むバムボートは人数が集まり次第の運行。待ち時間を見込んでおく
チェックジャワの干潮時間を調べない干潮前後を逃すと干潟の生き物がほとんど見られない
イノシシに食べ物を見せる・与えるかごの食べ物を隠し、距離を保つのが基本
基本のレンタサイクルでトレイルを甘く見るケタムの本格トレイルやプアカ・ヒルは距離・勾配ともに侮れない
カードで支払えると期待するボート・自転車・食堂まで、支払いは基本的に現金のみ

どれも事前に知っていれば避けられる落とし穴ばかりです。現金と水、日焼け対策さえ整えておけば、あとは気持ちよく島時間を楽しめます。

16. 誰に向いているか、旅程の続き

プラウ・ウビンは家族連れ、サイクリスト、写真好き、歴史や自然に関心がある人に向いています。冷房の効いた快適さやスピード感のある観光を求める人には不向きです。

旅行者タイプ向き・不向き
子連れの家族向いている。半日プランで無理なく楽しめる
サイクリスト向いている。ケタム・マウンテンバイク公園が目玉
写真好き向いている。集落・湿地・採石場と被写体が豊富
歴史・文化好き向いている。ケランポン集落や地元の言い伝えに触れられる
冷房や快適さ重視の人不向き。日陰が少なく設備も最小限

プラウ・ウビンで一日過ごしたあとは、シンガポール本島の別の顔を見に行くのもおすすめです。都会的な島時間を味わいたいならセントーサ島、緑あふれる庭園を楽しみたいならシンガポール植物園、子連れなら子連れシンガポール旅行ガイドが参考になります。予算配分はシンガポール節約ガイド、市内の移動は交通ガイド、ほかのアクティビティはシンガポールのアクティビティ一覧、エリアごとの特徴はシンガポールのエリアガイドを参考にしてください。近場の日帰り先としてはジョホールバルバタム&ビンタン島もありますが、パスポート不要で気軽に行けるのはプラウ・ウビンならではの魅力です。旅程全体はシンガポール旅行ガイドからどうぞ。

よくある質問

Q. プラウ・ウビンは訪れる価値がある?
家族連れやサイクリスト、自然や昔ながらの暮らしに興味がある人にはあります。クルマの走らない島に、高床式のケランポン集落、シンガポール屈指の干潟生態系チェックジャワ湿地、本格的なマウンテンバイク公園までコンパクトにまとまっているからです。バムボートの往復だけならおよそS$8と費用も低く抑えられます。逆に、冷房の効いた快適さやモール巡りを求める旅には正直向きません。日陰の少ない道と現金払いが前提の島だと理解したうえで計画すれば、満足度の高い日帰り先になります。
Q. シンガポールからプラウ・ウビンへはどうやって行く?
MRTでタナメラ駅まで行き、バス2番でチャンギ・ビレッジ・バスターミナルへ、そこから徒歩約3分でチャンギ・ポイント・フェリーターミナルに着きます。そこから乗るのは定期便のフェリーではなく、乗客がある程度集まり次第出航する小型のバムボートです。所要時間はおよそ10分で、運賃は片道約S$4(現金のみ)。自転車を持ち込む場合はさらにS$2〜4ほど加算されます。
Q. パスポートやビザは必要?
必要ありません。プラウ・ウビンは今も法律上シンガポール領内にあり、出入国審査も税関手続きもなく渡れます。この点がジョホールバルやバタム&ビンタン島といった近隣国への日帰りとの最大の違いで、思い立った日にふらりと出かけられる気軽さにつながっています。
Q. バムボートの料金はいくら?
片道でおおよそS$4、現金払いのみです。自転車を島に持ち込む場合は、さらにS$2〜4ほどの追加料金がかかります。運賃は変動することがあるため、小額紙幣や小銭を多めに用意しておくと安心です。営業時間外や乗客が少ないタイミングでは、割高な料金でボートを貸し切る形になることもあります。
Q. バムボートに決まった時刻表はある?
ありません。バムボートはおおむね朝6時から夜19時ごろまで、乗客がおよそ12人集まるたびに出航する仕組みです。決まった発着時刻を待つのではなく、集まり次第出るという前提でスケジュールを組んでおきましょう。帰りの便で桟橋にボートが見当たらない場合は、NParksのヘルプライン(1800-471 7300)に連絡すれば対応してもらえます。
Q. レンタサイクルの料金はいくらで、予約は必要?
予約は不要で、桟橋近くの店に直接行けば借りられます。バスケット付きのシングルギア自転車ならおおよそS$8〜15/日、ギア付きやマウンテンバイクならおおよそS$20〜25/日が目安です。支払いは現金のみで、価格は交渉できることもあります。営業時間はおおむね朝8時から夜18時までです。
Q. チェックジャワ湿地とは?いつ見るのがベスト?
島の東端に広がる干潟の生態系で、砂州、海草の潟、マングローブ、岩礁が一度に見られる、シンガポールでも屈指の生物多様性を誇るエリアです。約1kmの木道(コースタル・ループとマングローブ・ループ)と高さ21mのジェジャウィ・タワーがあり、木道は朝9時から夕方17時まで歩けます。もっとも見応えがあるのは干潮の前後で、砂州が広く現れて生き物を観察しやすくなります。事前に潮汐表を確認しておきましょう。
Q. イノシシは危険?
基本的にリスクは低いものの、油断はできません。イノシシは食べ物のにおいに引き寄せられてサイクリストやピクニック中の人に近づくことがあります。自転車のかごなどに食べ物を見えるところに置かない、餌を与えない、距離を保つ、追い詰めたり刺激したりしないことが基本のマナーです。特に子連れのメスには十分な距離を取ってください。
Q. 島内にATMはある?
ありません。プラウ・ウビンでの支払いはバムボート、自転車レンタル、島内の食堂まで、ほぼすべて現金のみです。通貨は本島と同じシンガポールドルなので両替は不要ですが、渡る前に本島側で小額紙幣を多めに用意しておく必要があります。
Q. 島でキャンプ(宿泊)はできる?
できます。NParksの許可を取れば宿泊キャンプが可能で、申請は最低2週間前までに行います。指定キャンプ地はジェルトン、ママム、エンドゥット・セニンの3か所です。参加者は16歳以上、1テント許可につき最大6人まで、1申請者あたり月4日までという上限があり、区切りは朝9時から翌朝9時まで。予約後のキャンセルや変更、返金はできない点に注意してください。
Q. 半日と丸一日、どちらで計画すべき?
桟橋周辺の集落とチェックジャワ湿地を回るだけなら半日(約4時間)で十分です。ケタム・マウンテンバイク公園やプアカ・ヒルまで足を延ばし、よりゆったりしたペースで回りたいなら丸一日を見ておくと余裕を持って楽しめます。
Q. 何を持っていくべき?
現金(小額紙幣中心、島内にATMはありません)、飲料水、日焼け対策、虫よけ、歩きやすい・自転車に乗りやすい靴が基本です。開けたトレイルは日陰が少なく、島内で買える飲料水にも限りがあります。携帯電波が弱くなる区間もあるため、事前に地図をオフラインで保存しておくと安心です。

シンガポール旅行の続きは旅行ガイドへ →

ガイドを一覧で見る →